クリスマスローズと病害虫
クリスマスローズは、普通、病気をあまりせず丈夫で良く育つことで知られています。ただし、年数が経って数も増え、株も大きくなってくるにつれて病気が発生してきます。クリスマスローズが枯れるとすれば、夏場の水やりや直射日光に当ててしまったこと、他には病害虫の影響も考えられます。まずはクリスマスローズが健全に育つような環境に置くことがいいようです。また真夏の暑さに耐えている時に肥料を与えるのは控えましょう。
- 病害虫予防
まず、病気にかかっていないか、虫がついていないかを確認して健全な株を購入することが重要です。そして、花を楽しみながら葉や茎など気にかけ観察しましょう。手のつけられない状況になる前の対処に心がけ、早期発見がとても重要です。
- 葉が食べられている場合
害虫種類 |
症 状 |
対 処 法 |
ハダニ |
葉から栄養を吸汁、成長を阻害 |
・葉の裏側などを水で流す ・見つけ次第除去する |
ヨトウムシ |
葉や茎を食害 |
・葉の裏を確認し、卵をみつけたら葉ごと除去 |
ヨウトウムシ
ヨトウムシやその他のイモムシ類、葉がくるりと巻かれてぶら下がるハマキムシの被害の可能性もまります。ヨトウムシは土の中に隠れているので、探し出して潰す、ハマキムシも葉の中に卵があるので潰すなどして被害が大きくならないようにします。
- アブラムシ・ダニ
アブラムシ
見つけ次第取り除く、もしくはそれ専用の殺虫剤をかけるのも方法の一つです。初期であれば、ホースの水などで洗うと落とす方法もあります。
- 病気の対処と予防
植物の病気は大きく3種類に分かれます。1.カビ、2.細菌、3.ウィルス。もちろん、それぞれに農薬はありますが、発生の予防が主ですから、治療効果はあまり期待しないほうがよいでしょう。風通しを良くして、密植させないことがポイントとなります。
①灰色カビ病(ボトリチス病)
灰色カビ病は、温室やビニールハウスで草花や野菜を栽培する際に、必ずといっていいほど発生する病気です。
秋から冬・春にかけて、空中湿度が高い環境で発生しやすく、クリスマスローズの場合、茎から葉、花に至るまで灰色のカビがつきます。
庭植えの場合でも、葉や花茎の根元部分が侵され、倒れてしまいます。また、雄しべの葯が株元に落ちた状態で放置すると、灰色カビ病菌がついて拡大の原因となるので注意が必要です。
トリアジン、ダコニール、ベンレート、オーソサイドなどを交互に散布します。
灰色カビの発生が広範囲の場合は、漂白剤(ハイター等)を50倍に薄めて罹病部に撒布すれば効果があります。
② 苗立枯病(カビ)
苗立枯病の特効薬として使われるのが、農薬のリゾレックスです。原種リビタスに発生しやすいようです。
③ 軟腐病(細菌)
軟腐病は、夏の高温期に水に溶けて拡大します。ですから、大雨や台風直後は特に注意が必要です。
クリスマスローズの鉢は、直接地面に置かないようにしましょう。
軟腐病にかかると、株元が軟らかく腐ってきて、悪臭を放ちます。1つ発生すると、あっという間に広がります。農薬はボルドー液や抗生物質のマイシン系農薬(アグリマイシン)の散布が有効です。
④ ブラックデス(ウィルス)
ブラックデスは植物の体内に寄生する病気です。コールタールがついたような黒い斑点が葉や茎に出て、萎縮した状態になります。元気な株が突然に発病することがあります。
その場合、いっけん見た感じは健康な状態になることがあります。これは体力が回復したので病原体が隠れた状態であると考えられます。
一般にこのウィルスはアブラムシを通して伝染するようですが、アザミウマ(スリップス)やダニ(特にホコリダニ)などの吸汁性害虫による伝染も考えられます。
ダニ、アザミウマ、アブラムシ用の殺虫剤(アドマイヤー、オルトラン、トレボン、スミチオン)を春から秋にかけて散布しましょう。
発症した株は廃棄し、発病した場所へは1年間植えないようにしましょう。
葉にスポット状の黒い点が現れる黒点病や、葉の一部が茶色く変色するべと病など見つけ次第、葉を取り除き殺菌剤で消毒します。葉や花を切るハサミから病気にかかることのないよう、普段から清潔なハサミやカッターを使用するのも大切です。
わが家のクリスマスローズ(写真集)
冬の鉢植え:クリスマスローズの魅力(その2)
前回のクリスマスローズの魅力いかがでしたでしょうか。
今回は、その2として以下の内容で情報発信します。
私がクリスマスローズにハマってかれこれ10年ぐらいたちますが、鉢植えでの栽培が主でしたので、毎年たくさんの花を楽しむためにはどうしたらいいかいろいろ試行錯誤しました。
クリスマスローズを育てている方の悩みのひとつは「花が咲かない」ということが最大の悩みですよね。クリスマスローズの花をたくさん咲かせるまでに数年かかりました。
また、「花が咲かなくなった」というのも困りますよね。こんな悩みに今回紹介する項目がいいヒントになると思います。
クリスマスローズの植替え(株分けもついでに)
クリスマスローズの植替え(株分けもついでに)ポイントは「根っこをリフレッシュさせること」です。
何年たっても葉っぱばかり茂ってしまう場合には、その間、根はどんどん育っている証拠です。根っこが元気ならば、次の2つの方法で対処します。
1.新土に入れ替える
2.株分けをする
どちらの方法も、結果としては植え替えになります。
新土に入れ替える
根が元気ならば、植え替えのときに、古い根を落としてしまって、新土に入れ替えます。このときに、もともとの崩した土を使わないのがポイントです。
新土にすると、栄養分の問題もあるようですが、新しい根が出るときに、株自体もリフレッシュします。
株分けも同様で、葉ばかり出てしまう株を分けてしまうことで、リフレッシュさせることができるし、それをきっかけに花がつくようになったという経験をしました。
クリスマスローズは、根が旺盛に伸びる植物です。
鉢植えの場合は、3年に1回は植え替えして根詰まりを防止します。また、3年たっていなくても、
- 葉が黄色くなったり
- 鉢底から水が流れにくくなったり、
- 根がはみ出したり
していたら植え替えてあげましょう。
適期は10月~12月にかけてです。寒さが厳しくなる前に済ませてしまいましょう。
適期以外に植え替えをする場合は、根を傷つけないように注意が必要です。植え替えに使う土は新しいものにしましょう。
鉢は一回り、もしくは二回りは大きなものを用意します。植え替え直後は水やりをせず、翌朝に水を与えます。
地植えの場合は何年も植え替えしなくてかまいません。生育が停滞したり、新芽が出にくくなったりしたら株分けをして、ついでに植え替えましょう。
根をほぐし、大きめの鉢に植え活性化するとよい。
株分け
クリスマスローズを株分けできるようになるまでは長くかかります。目安は7年~8年です。適期は10月~12月ですが、翌年3月ごろまでであれば作業は行えます。植え替えと同時に作業すると効率的です。
株分けの際は、一株につき3つまでを目安として取り分けましょう。分けた株には、ひとつにつき芽を2個~3個残します。
株のサイズに合った小さな鉢を用意しておき、新しく分けたものを植えつけます。
クリスマスローズの夏越法
夏はクリスマスローズの休眠期となります。
しっかりと対策して夏越しを行うことが重要です。
施肥はストップし、日差しや雨などを避けて管理します。
鉢植えの場合は、直射日光を避けるために日陰へ移動させます。
遮光ネットやよしずを用いて日よけをつくる
周辺に草丈の高い植物を植えて、影をつくる
根腐れを防ぐため、水やりは朝や夕方に行いましょう。地温の高い昼に水やりすると、根が熱くなりすぎてしまいます。梅雨のように大雨が降るときは、鉢を移動させて雨が当たらないようにします。すのこやブロックなどの上に置いて、鉢底穴からちゃんと水が流れるようにしてあげましょう。地植えの場合は、最初から水はけの良い場所を選んで植えつけしておくのが大切です。敷き藁などを活用して地温の上昇を防ぎましょう。
また、夏は株が弱りやすいため、茎を剪定したり葉をカットしたりといった作業は控えましょう。
花芽を出す方法
秋になると、この時期は葉が倒れてきます。葉がたくさんあたると花芽の生長に影響を与えることがあるため、カットしてかまいません。
新芽が展開し始めたら、古い葉(触ってみたときにゴワゴワ、パリパリして固くなっている葉っぱ)をつけ根から切り取ります。適期は11月から12月です。枯れた葉や傷んだ葉は見つけしだい、取り除いてください。古くなった葉は、付け根部分から切り落とします。ただし、あまり根元に近い場所で切ってしまうと、花芽まで切ってしまうこともあるため注意が必要です。古葉と新葉は、色合いがまったく異なります。枯れて変色しているものや、傷んでいるものなどを優先してカットしましょう。よく育つ生育期には、株元にお日さまがよく当たるようにしてあげるのが大切です。
そして、使うはさみにも注意が必要です。基本的には、消毒をしてから使うようにしてください。本格的にやるならば、専用の消毒液をつかって作業をします。株ごとにハサミを切り替えますから、ハサミも数本そろえている方もいるようです。また、ハサミをライターで熱して(あぶって)消毒する方法もあるそうです。
今回は、この辺で終了です。次回は、クリスマスリーズの病害虫対策を中心にお話します。そして我が家の鉢植えクリスマスローズを画像で紹介したいと思います。お楽しみに!!
冬の鉢植え:クリスマスローズの魅力
クリスマスローズを沢山楽しむために!!
園芸店やガーデニングセンターなどでは、12月下旬ころから開花した花のついた株が販売されます。下向きに開花する恥ずかしがり屋のように感じますが、花を覗き込むように下から(我が家の置き場所は、道路から玄関先までの階段に鉢植えで楽しんでいるため。)見ると想像以上の花姿を見せてくれたりして、そのたびに一喜一憂させてくれるのがクリスマスローズです。
しかし、クリスマスローズは、寒さに強い植物ですが、日本の高温多湿の夏は、苦手とします。特に鉢植えでは、梅雨から初秋までのお手入れが重要です。(夏場は、半休眠状態にもなります。)
花芽が出てこないとか、手入れの仕方がわからないとか悩みを持った方が多いのではないでしょうか。花の時期だけでなく1年を通じてのお手入れの(栽培方法)仕方をお知らせしたいと思います。
クリスマスローズの基礎知識
クリスマスローズの特徴
クリスマスローズは、クレマチス、ラナンキュラス、アネモネなどと同じキンポウゲ科の植物です。クリスマスローズは、冬の花が少ない時期から早春かけて花を咲かせる常緑の植物です。
日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにクリスマスローズと呼びますが、本来のクリスマスローズはクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。
他には咲き方や色が豊富な「ヘレボルス・オリエンタリス」や、グリーンの特徴的な花の形状が面白い「ヘレボルス・フェチダス」等、たくさんの種類があります。
植 物 名 |
|
学 名 |
Helleborus |
英 名 |
Hellebore, Christmas rose |
和 名 |
寒芍薬 |
別名・流通名 |
レンテンローズ |
科 名 |
|
属 名 |
ヘレボルス属 |
原 産 地 |
ヨーロッパ、西アジア |
クリスマスローズの種類
クリスマスローズにはグリーンの葉を低く繁らせた中から茎を長く伸ばす有茎種と、茎の低い無茎種があります。
有茎種
有茎種のクリスマスローズは、茎が立ち上がって葉を展開し、その頂部に花を咲かせます。根茎は未発達で細い根が生えます。
無茎種
無茎種のクリスマスローズは、葉柄と花がらが根茎から別々に直接出ています。根茎は丈夫で太い根が生えます。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
庭植えの場合は、水はけのよい、明るい半日陰に植えつけます。秋から春までは日がよく当たる、落葉樹の木陰などが最適です。
鉢植えの場合は、10月から4月ごろまでは日当たりのよい場所で、5月から9月ごろまでは明るい半日陰で管理します。過湿を避けるため、梅雨どきや秋の長雨には当てないようにしましょう。
水やり
庭植えの場合は、基本的に水やりは必要ありません。
鉢植えの場合は、10月から5月までは、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。6月から9月まではやや乾かし気味に管理します。
肥料
庭植えの場合は、10月に緩効性肥料を施します。鉢植えの場合は、10月、12月、2月に緩効性肥料を施すほか、10月から4月まで液体肥料を月に2~3回施しましょう。
また私がクリスマスローズに使用している特別な肥料として、カニの甲羅を細かく砕いたものです。上の写真の鉢の中に入っているものが、毛ガニの甲羅を細かく砕いて、肥料として施したものです。,
【カニガラの効果】
- 放線菌が活性化し土壌病害やセンチュウの被害を抑制する!カニガラ肥料を施肥することにより、キチン質を好む放線菌が活性化します。放線菌はキチナーゼという酵素を分泌して、土壌病害のフザリウム菌を抑制します。カゼ」を分泌します。キチン質は土壌病害の原因菌である糸状菌の細胞壁の主成分でもあるため、キチナーゼによって細胞壁を破壊されてしまった糸状菌はその数を減らすことになります。結果的に、土壌病害やセンチュウの被害を抑制することに繋がります。
- こうしてフザリウム病や土壌病害を抑制します。
- 土壌の団粒化促進に効果があり、土壌をやわらかくするので、粘土質の改善、土壌改良効果が期待できます。
- アスタキサンチンが花や実、葉の色艶を良くする!カニガラに豊富に含まれるカロテノイド色素「アスタキサンチン」が花や実、葉の色つやを良くすると言われています。
- 有機質のチッ素分・リン酸分を含んでいますので、肥料効果も期待できます。
- 放線菌が土壌病害虫を抑え、連作障害が起きにくい健康な土壌に育っていきます。
- 匂いがあるのが玉に瑕です。
【カニガラ肥料のメリット】
カニガラ肥料のメリットは、土壌微生物の多様化を促す緩効性肥料だと言うことです。
カニガラに含まれるキチン質は昆虫などにも多く含まれているのですが、農薬の散布などにより昆虫の数が減り土に還るキチン質も減少しています。それによってキチン質をエサとする放線菌が減り、土壌微生物のバランスが崩れ土壌病害やセンチュウの被害となって目に見える形であらわれているとも言えます。土壌微生物相を整える効果、と言うのは他の有機質肥料には見出せないのでカニガラを取り入れるメリットは大きいと思います。
今回は、クリスマスローズの魅力して、わが家のクリスマスローズの栽培を中心にご紹介しました。次回は、クリスマスローズの栽培のポイントその2(病害虫対策、植え替えの時期と方法等)を以下の内容でご紹介します。クリスマスローズの育て方で悩んでいる方は、是非,一読下さい。お楽しみに‼
【次回目次】
ビオラを中心とした寄せ植えの魅力と植え付け後の手入れ
ビオラを中心とした寄せ植えの魅力
マイホームの玄関に、何か足りないと思ったこと、有りませんか?特にわが家は、コンクリートの階段がアプローチで何か物足りなさがありました。
- どんなにおしゃれな外観のマイホームも、お花や木のプランターが玄関先にあるのと無いとでは、お家の印象はガラリと変わります。
- 素敵なプランターを一つ置いてあるだけで、家ばかりか、住んでいる人まで洗練されているように思えます。
でも苗を買ったことも、プランター用の土もさわった事がない初心者さんには寄せ植えは、少しハードルが高いだろうと思うのです。
そこで私が実践してきた玄関アプローチの寄せ植えをビオラを中心に作る方法をお教えします。
ビオラを鉢植えする(同じ種類の苗を使って色のグラデーションを活かした寄せ植え)
- ビオラは同じ時期に咲く春の草花の寄せ植えの素材としても優秀な草花です。コンテナ、ハンギングバスケット、フラワーリースなど様々なスタイルの寄せ植えを楽しむことができます。(下の写真は、ビオラ同士での寄せ植えの例です。)
- 園芸店にたくさんの苗が並んでいると、どの苗を選んで良いか困ってしまいますよね。そんな時は、気に入った花をひとつ選んでその花を複数植えてボリュームを出したり、色違いでグラデーションを作るだけでも十分素敵に出来上がるのでおすすめです。(私に場合は、その花が、ビオラでした。)
寄せ植えとは、ひとつの場所に複数の植物を植えることをいいます。育つ環境が似ている植物を組み合わせてプランターや庭などに植えることで、ひとつのお気に入りの風景をつくり出すことができます。
ビオラの寄せ植えにはどんな花を組み合わせたらよい?
ビオラと開花期間が同じ時期の草花を選ぶ
ビオラの本来の開花時期は春ですが、流通は10月後半から始まります。ビオラ以外の草花の流通も実際の開花時期より早く出回っていることが多いので、それぞれ同じ時期に開花している草花を組みあわせると長く楽しめる寄せ植えを作ることができます。
ビオラが好む環境と同じ好みを持つ草花を選ぶ
ビオラは日当たり、風通しのよい環境を好む草花。日当たりがよいか悪いかで花数にも差がでます。寄せ植えに組み合わせるなら、同じように日当たりを好む草花を選ぶとそれぞれがうまく育つ可能性が高くなります。
ビオラを生けよう!
ビオラの花茎が伸びてくる4月以降は、ビオラを切り花として楽しむこともできます。最近は切り花用のビオラやパンジーなども存在し、花屋さんで販売されています。育て方のコツをつかむと一苗でたくさんの花数を楽しめるビオラ。春までたくさんのビオラを咲かせてください!(上の写真と下の写真は、同じプランターの時間経過をあらわしています。ビオラの茎が伸びているのが、わかると思います。)
ビオラとの寄せ植えしたい草花
寄せ植えをする時に一番悩むのは、同じ鉢に植えて大丈夫かどうかですよね。冬の間にどれかが枯れてしまったりして歯抜け状態になると悲しくなります。
今回は、パンジー、ビオラと花期や性質が合っていて、ひとつの鉢に一緒に植えても仲良く春まで育ってくれる植物をご紹介したいと思います。
基本的にパンジーもビオラも日当たりが大好きなので、ご紹介する植物は日当たりの良い場所で育てる植物です。
■ ストック🌺
八重咲、一重咲きがあり、それぞれスプレータイプもあります。草丈が高くなるので、寄せ植えの中心から背面に適しています。
花色は優しいピンクやパープルなどで、どんな花色のパンジー、ビオラともよく調和します。根が直根なので、植え付け時に根を切らないよう気を付けましょう。
■ スノーポール🌺
耐寒性があり、春先からグングン成長して大株になります。一緒に植えたパンジー、ビオラが隠れてしまうこともあるので、適宜茎を間引いてピンチしましょう。庭植えにする場合は株間を広めに空けて植えるようにします。
■ カルーナ(ガーデンガールズ)🌺
可愛らしい小さなつぼみを花茎にたくさんつけます。花が開かない品種なので、花の色が褪せにくく、長く楽しむことができます。寒さに強く常緑なので、真冬も枯れることなく春を迎えます。秋冬のガーデニング素材として最適です。
土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。夏の暑さにはやや弱いので、5~6月頃に夏に備えて3㎝の高さでピンチしておくと9月頃に再び開花します。
■ シロタエキク(ダスティーミラー)🌺
スノーポール同様、春先から大きく成長します。シルバーリーフが冬の寄せ植えにしっくり馴染むのでぜひ取り入れたいアイテムです。シルバーレースという品種は葉が繊細なレースのようです。小さめの寄せ植えやハンギングなどに活躍します。
■ ガーデンシクラメン🌺
室内観賞用のシクラメンの中から寒さに強い品種を選び、園芸用に改良されたものがガーデンシクラメンです。花色は室内用とほぼ同じで、花期も長く秋~春まで長く咲き続けます。
品種展開も多く、フリルやバイカラーなど多種多様で寄せ植えのアクセントにお勧めです。ガーデンシクラメンだけ集めて植えると華やかなひと鉢になります。
植え付け後の手入れ
ビオラの日々の育て方・肥料
ビオラは追肥が必須!
半年にわたって花を咲かせるビオラは、肥料もたくさん必要です。ビオラは定期的に花用の肥料を追肥します。肥料は、固形のもの、液体のものなど色々な商品があります。
一般的には、固形のタイプは効き目がゆっくりだけど持続期間は長く、液体のタイプは効き目は早いけれど持続期間は短い傾向にあります。肥料の説明書きの頻度を見てから与えるようにします。ビオラに肥料は必須ですが、やりすぎもよくありません。肥料のやりすぎは根を傷め、最終的には株が弱り、虫がつきやすい苗になったり枯れ死してしまうこともあります。
ビオラの病害虫
ビオラは葉がいつまでも乾かないと、灰色かび病になることがあります。特に冬場の水やりは午前中に行って、夜まで葉が濡れていない状態にするとよいでしょう。暖かくなり苗が弱り気味になると、アブラムシがつくことがあります。花がらをまめに摘み、葉っぱが密集してきたら、少しすいてあげます。常に風通しの良い状態で管理しながら、葉っぱに虫や病気がでていないか、こまめにチェックして、発見したら早めに対処しましょう。
ビオラを長くたくさん咲かせるには?
ビオラの花がら摘み
ビオラの日々の育て方で一番意識してやってほしいことは花がら摘み。
「花がらって?」・・・咲き終わった花のことです。
ビオラの花がらをそのままにしておくと、植物としては花を咲かすことより次の世代を残すことが重要ミッションのため、種をつけることにエネルギーが回ります。それを避けるため、花がらをどんどん摘んで次の花を咲かせていきます。ビオラは花がら摘みをするのとしないのとでは、花数と花の開花期間にかなりの差が出てきます。
ビオラの咲き終わりの目安
咲き終わりのビオラは、花びらがくるんとカールしてシワシワしてきます。
花が終わったビオラの茎から花芽ができることはないので、花の茎からカットします。
以上でビオラを中心とした寄せ植えについてご紹介を終わります。参考になったでしょうか。次回は、毎年、冬季にたくさん楽しませてくれるクリスマスローズについてご紹介予定です。お楽しみに!!
大好きなビオラの活用法(寄せ植えに最適)
ビオラとは
ビオラは秋から春までたくさんの花を咲かせ、初心者でも育てやすい春の一年草。自宅のアプローチ(20段の階段)を冬の季節にウキウキするほどビオラの花をたくさん咲かせることが出来ます。日々のちょっとした手入れ次第で、ビオラは花数がかなり違ってきます。ビオラは冬から春まで長く咲く春のガーデニングには欠かせない花です。また、私は、なるべく長くたくさんのビオラを咲かせたいと試行錯誤してきました。
項 目 |
内 容 |
備 考 |
学 名 |
Viola × wittrockiana |
|
科 名 |
スミレ科 |
|
属 名 |
スミレ属 |
|
原産地 |
ヨーロッパ、西アジア |
|
和 名 |
三色菫(サンシキスミレ) |
|
英 名 |
Pansy、Viola |
|
開花期 |
10~6月 |
|
花 色 |
赤、ピンク、黄、オレンジ、白、青、紫、黒、複色 |
花色の出かたに微妙に変化があること。自分の好きな色を選んで飾ることができる。 |
発芽適温 |
15~20℃前後 |
|
生育適温 |
5~20℃前後 |
|
花もち |
4~6日 |
|
苗の選び方
パンジー・ビオラの苗は、園芸店やホームセンターの園芸コーナー、ネット通販などで入手することができます。店頭に並んだ開花株や、ネット通販であれば開花時のイメージ写真などを参考に、好みの花姿のものを選びます。私は、苗の良し悪しを葉の大きさや数、全体的な「元気の良さ」(①同じ品種でもたくさんの苗がトレイに並んでいると思いますが、虫がついている、カビのようなものがついている…といった苗はいわずもがなですが、周囲の他の苗と比べて葉色が悪かったり、萎れているような苗は避けましょう。②また、ヒョロヒョロと背丈だけ伸びて茎が弱々しいもの、葉と葉の間が間延びしているものは「徒長」といい、日照や栄養状態に問題があったことを示しています。こういった苗も避けたほうがよいです。③良い苗は、株元がクラクラすることなくしっかり根が張り、ズングリガッシリしています。なるべくそういった苗を選ぶようにしましょう。
)などから判断していますが、近くにある園芸専門店(グリーンファーム等)の苗を購入しています。ほとんど間違いがないようです。
購入後は、後述の「パンジー・ビオラと仲よくなる、日々のお手入れ」と同様に管理します。
ビオラの花が一番咲き誇るのは春ですが、苗の流通は10月ごろから始まり、一番多くの品種、レア品種が出回るのは1月くらいまでだそうです。
その後も苗が出回りますが、少しずつ流通量、種類が減っていきます。品種や色合い、咲き方などにこだわりがある方は早めに園芸店で購入するようにしましょう。
種からの育て方もありますが、ビオラの苗の価格(安価)や種取や種まきなどの管理を考えると私の場合は、費用対効果で苗の購入を優先させています。
ビオラの育て方・植え付け方法
ビオラを育てる場所
・わが家の場合:日当たりのよい南向きの階段、鉢(プランター)で育てています。
ビオラは太陽が大好きな花です。風通しがよく、日当たりのよい所で育てましょう。日当たりは、ビオラの花数にも影響します。また、必要な光が足りないとヒョロヒョロと徒長してきて病害虫の被害にあってしまう可能性が高くなります。
ビオラの植え付け
土は自分で配合するというやり方もありますが、私の場合は、花用の培養土として販売されているものを使っています。また、ビオラは開花期間が長い草花なので元肥入りの培養土に遅効性肥料をプランターの中間に入れて植え付けています。
立派に育てるための、植え替え時期と方法
市販のポット苗を入手した場合は、できるだけ早く定植場所に植え替えしましょう。ポットから苗を抜いたときに、白い根がポットの形に沿ってびっしりと回っていることがあります。そんなときは、根の先を指でやさしくほぐしてから植えつけると、その後の活着がよくなります。
なお、私は、いつも秋(10月頃)ビオラを植えています。寒い冬を越した株は、春に植えるものよりも丈夫で、勢いがあり、こんもりとよく茂ります。
植え付ける時に注意するのはビオラの苗を植える深さです。ポット苗に植わっているビオラの土とちょうど同じくらいの深さに土を掘って植え付けます。
次回は、ビオラを中心とした寄せ植えの魅力と植え付け後の手入れとについて情報発信します。お楽しみに!!
狭い庭のハッピーガーデニング
生活の中に植物を取り入れると、日々たくましく育つ植物の姿から元気をもらったり、心が癒されたりするのでとてもおすすめ!!
初心者でもできるガーデニング!
狭い庭や玄関前、ベランダなどのスペースで植物を楽しむことができないか。がガーデニング初心者(いちごパパ)にとって最大の関心事でした。
私の思う素敵な庭は、日々の暮らしの中で緑を身近に感じることができ、季節の移り変わりを植物で感じ、楽しめる庭、植えた植物たちを生活に生かせる庭です。庭の草花を花束や一輪挿しにして飾り、部屋でも草花に親しむことができる。こんなふうに庭からの緑の恵みや季節の移ろいを感じることです。そしてそのよう庭は、決して広いスペースや多くの植物が必要なわけではありません。
最初にご紹介していく狭い庭のガーデニングアイデアは、鉢やコンテナを活用した庭づくりです。
- 初心者もチャレンジしやすい鉢植えガーデニング
- 鉢植えや寄せ植えの活用で自分らしい家構えを実現
- 土の少ない玄関前も緑あふれる小さな庭
人の目に触れることの多い玄関前のスペースは、住む人の顔となる場所です。庭としてつくりがいのある空間ですが、私の家は、20段のコンクリート階段で土のあるスペースがほとんどないアプローチです。しかし、限られたスペースでも、玄関前を草花で演出することで自分らしい家構えが実現したいと試行錯誤してきました。
狭い庭や玄関前、ベランダで植物を育ててみたい。小さなスペースでも植物は育てられるのだろうか。自問自答しながら、見様見まねで始めたのが、鉢植え(プランター)の活用と植え込む素材の選定でした。
初心者でもチャレンジしやすい楽しめる鉢植えガーデニング
植物を育ててみたい気持ちがあれば、誰でも、狭い場所でもガーデニングは始められます。失敗したって大丈夫。育てる場所の環境を知って、その環境に合った植物を選んでどんどん育ててみたらいかがでしょうか。
小さい庭でもガーデニングが楽しめた。
実は狭い方が管理が楽で、メンテナンスの時間もかからず、日々の生活の中に自然なかたちでガーデニングを取り入れることができます。初心者の方は、狭いスペースからガーデニングを始めることをおすすめします。
ハッピーライフはハッピーガーデニングから
皆さん、こんにちは!!
桜の季節もアッという間に終わり、春真っ盛りとなりました。
これからは、新緑の季節=ガーデニングの季節です。ハッピーな人生を送るのに草花からの恩恵は、図り知れません。そこでまずは、ガーデニングについて情報発信していきたいと思います。
狭さを生かすハッピーガーデニング
もっと広いスペースがあれば、最高の庭が作れるのに・・・・
場所がないから、庭づくりができない。
日本の環境では多くの方が、限られた庭で、ましてやベランダだけのマンションに住み方は特にそう考えているのではないでしょうか。
でも、面積が広ければ、素敵な庭が作れるとは思いません。
猫の額のように狭い場所でも、創意工夫によってピンな素敵な庭を創造することが可能となると考えています。また、その狭さを逆手にとって生かせる庭もあるはずです。
プランターを活用して土のない場所での庭づくりや狭い庭をハッピーな空間にすることなどアイデア次第でどうにでもなると思います。
こんな発想から狭い庭やコンクリートの階段アプローチを利用してガーデニングが楽しめないかなぁと思い、その思いを現実のものにするため、ガーデニングを楽しんできました。(ハッピーガーデニングライフ!!)😊🌺🌷🌱🌲
我が家のガーデニング環境
平成25年(2013年)に海上自衛隊を定年退職して、中古で購入した自宅がいろいろと老朽化が進んでいたため、思い切って建替えを決意し、工務店に依頼して、家を建て替えることにしました。(平成27年に自宅完成)
その機会に、我が家の庭を0から自分ライズすることができたらいいなぁ。と思い。そのため、今までの庭を玄関先の梅、庭の南西側の鬼ゆずを残して、更地にしてもらいました。
スタートラインとなった我が家のガーデニング環境は、以下の通りです。
- 建て替え時、家の外側(玄関から裏庭を通って玄関へ回れるように家の建て位置変更)を1周できるようにした。
- 玄関口から門(自宅前の道路)までは、20段の階段になっている。
- 玄関先に小さな花壇を作成
- 裏庭にも小さな花壇を作成
- 「隣の芝生は青い」にあこがれ裏庭には芝生を植えるスペースを確保
ハッピーガーデニングの開始(その1)
自宅建て替えから現時点で6年が経ちました。その間にハッピーだったガーデニングを皆さんに紹介していきたいと思います。
まずは、プランターや鉢で育てた草花、果物を紹介しようと思います。
次回から本格的に情報発信を開始します。よろしくお願いいたします。